さとみへの詩 
               written by くだから
 暗い部屋で一人きり  テレビは砂模様のまま

 そんな夜が好きだと  あなたは言った

 ひとりが好きだと    あなたは言った

 僕だけが感じる      僕だけが気付く

 あなたのその強がりに

 傷ついたそのこころに

 でも

 それはあなたらしさ

 どこまでも気高く    孤高に

 だから

 そうなんだ

 この言葉が

 ふたりの距離        ふたりの望む距離

 限りなく近く

 0にならない  ふたりの距離




 はじめて  あなたが涙を見せた

 はじめて  あなたの悲しみに触れた

 そして    僕は

 暗い部屋で一人きり  テレビは砂模様のまま

 でも      あなたに

 あいたくて   逢いたくて  アイタクテ

 合いたくて   会いたくて

 こんな夜は嫌いだ

 ひとりは嫌いだ

 あなたに     あいたくて




 あなたが微笑む

 何気ない    日常の出来事

 僕だけが感じる  僕だけが気付く

 いままでとの違いに  その輝きに

 ふたりの距離は      変わらない

 ふたりの望む距離は  変わらない

 でも   それでいい

 ふたりの距離は     このままで

 ずっと   このままで
                                   fin.


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